毎朝見ているNHK朝の連続ドラマ小説『べっぴんさん』。
実在する子供服ブランド「ファミリア」の創業者をモデルとし、戦前から戦後、そして高度成長期にかけてブランドや家族の成長を描いているドラマです。
『べっぴんさん』は昨年10月からスタートし、終了は今年の4月1日予定。
現在は登場人物のキャラクターも定まってきて、どんどん面白くなる中盤ってところです。普通は。
ところが、最近になって次第に『べっぴんさん』が「つまらないな」と思い出してきました。
最初は結構楽しみに見ていたんですよ。
当初巷で言われているような「暗さ」や「展開の速さ」も気になりませんでしたし。
しかし、最近『べっぴんさん』を見ていると、なんかもやもやする事が多いのです。
あれ、『べっぴんさん』ってもしかして駄作なんじゃ?と考え出したら止まらなくなってきました。
そこで、僕が『べっぴんさん』が「つまらない」と思う理由を3つあげてみましょう。
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『べっぴんさん』は「なんかなぁ」が多すぎる
「なんかなぁ」が口癖の主人公すみれ。
『べっぴんさん』はまさに「なんかなぁ」だらけのドラマです。
主人公すみれの表情は常にモヤッとした曇りがちな表情。
「なんかなぁ」→「なんかなぁ」の解決工程 → 解決!!
といけば、見ている方もスッキリすると思うのですが、「なんかなぁ」の後には次の「なんかなぁ」が始まるので終始表情も心理も曇ったもやもや状態が続き、見ている方も「なんかなぁ」の連続。
スカッとする事が少ないんですよね。
時々明るい展開はあるものの、妙にハイテンションすぎて痛々しい時や、ちょっとその尺は長すぎないか?と見ていて飽きてしまう事も多々。(靴屋さんが歌いだす場面や、お父さん達が正月にはしゃぐ場面)
そもそも、このドラマは「なんかなぁ」と「いいね」だけで物事が進みすぎると思いませんか?
実際にふんわりとした直感だけで物事を決めてきた会社の成功記なら良いのですが、事業を成功させるにはもっといろんな悩みや苦労があったと思うのです。
それを、「なんかなぁ」と、「いいね」だけの判断だけで進むのを見ていると、違和感を覚えてしまいますよね。
『べっぴんさん』主要キャラの無神経な行動、発言が多すぎる
『べっぴんさん』の登場人物は無神経な行動や発言をする方が多いのです。
それが、サブの人物ならまだしも、主役のすみれまでもそうだったりするので、誰にも感情移入できない悲惨な状況となりつつあります。
- 同僚が、正月に着る和服なんて持っていないハズと考えて和服を持参する主人公すみれ(ちょっと失礼すぎないか?)
- 我が子の「さくら」が親に黙ってジャズ喫茶に行った事を他人の子せいにして文句を言う主人公すみれ(思っても良いけど口にする?)
- あけみが英語を喋っていた姿をすっかり忘れて、お姉ちゃんに仕事を頼む主人公すみれ(あけみしょんぼり)
- 体力の限界から靴を作れないと断った靴職人に、無理やり靴を作らせる主人公すみれ(腕プルプルしてるのに…。)
- 求人の話になると、何年経っても「知らない人・・・(嫌)」と言って周りを困惑させる良子
- ズバッと物を言ってるつもりで無神経発言がイラッとするあけみ
- 勝手に仕事辞めて、妻(主人公すみれ)の会社で働く事を一方的に宣言する夫の紀夫
等々、あげればきりがないのですが、どうしてそこまで他人の事を考えないのだろう?と不思議になってしまいます。
そもそも『べっぴんさん』はコミュニケーション能力に欠ける集団の成長記なのかもしれませんね。(成長してないけど)
そう考えればもう少し暖かい目で観る事ができそうな気がしてきました。
あまりにもご都合主義で進むストーリー展開
『べっぴんさん』の「つまらない」と思う3つ目の理由は、ストーリーや登場人物の設定があまりにもご都合主義で進みすぎる点です。
- あれ、闇市の親分そんなに簡単に改心するの?
- 近江・坂東家の皆さん良い人に変わりすぎじゃ…
- お姉ちゃんそんなに英語ペラペラキャラだったの?(人に教えるレベルだったとはビックリ!)
- 年老いた女中のきよさん、奇跡の大復活(もう歳だし・・・と言っていた10年後もバリバリ働いてもらっています!)
- 栄輔さん、姿を消した設定の割には近くにいたのね・・・。(東京にでも行ったかと思ってたら)
など、どれも?無しには見ていられない都合の良すぎる展開の数々。
いろんなストーリーをぶち込んでくる割には、丁寧に描く事なく、意外とあっさりサッサと解決してしまう点も「つまらなさ」に拍車をかけている気がします。
まとめ
以上、僕が『べっぴんさん』をつまらないと思う理由でした。
こんな事書くと、「そんなにつまらないなら見なきゃいい」と言われそうですが、僕は結局最後まで見ると思います。
ここまで文句が多くなっていまうのは、もう少しどうにかなれば面白くなりそうな要素がいくつもあるからなんですよね。
あと、時々出てくる古い洋館を観るのも好きなのです。
しかも、今回「つまらない」と思っている要素を書き出した事で、逆にダメダメさを楽しめるような気もしてきました。
よし!
絶対最後までみますよ!
ところで、このエントリーを書こうと思ったのは、Huluで観る事のできるNHK朝の連続ドラマ小説の作品を紹介するつもりだったからなんです。それがいつのまにか『べっぴんさん』がつまらない理由を紹介するエントリーに変貌してしまいました。
詳しくはまた改めてご紹介しますが、Huluでは数こそ少ないものの、「ゲゲゲの女房」や「カーネーション」といった人気作品を観る事ができます。『べっぴんさん』があまりにもつまらない…と感じた方は過去の名作と比べてみてはいかがでしょうか。
追記:『べっぴんさん』は駄作です
このエントーを書いてから2ヶ月近く経過し、僕の中で『べっぴんさん』の評価が完全に固まりました。
駄作ですね。
はい、完全に駄作です。
なんなんでしょう?ここ最近のどうでも良いストーリーの連続。
こんなにどうでも良いストーリーを続けるぐらいなら、前半の戦時中をもう少し丁寧に描いた方がよっぽど良かった気が。
しかし、駄作だと分かってしまうと気軽なものです。
一番イライラしてしまうのは、「もう少しここが良ければ素晴らしいドラマになるのに!」という葛藤がある作品で、『べっぴんさん』のように駄作と判明してしまえば、後は「しょうもないなぁ」なんて笑いながら流し見するか、見るのをやめてしまえば良いのです。
けして、「会社を留守にして役員全員でワイワイ映画撮影ってどんな会社だよ!」なんて突っ込んではいけませんよ。
ちなみに、『べっぴんさん』はHuluでは見る事ができませんが、NHKオンデマンドに対応しているU-NEXTで視聴可能です。
NHKオンデマンドも毎月提供されるポイントで見られてしまいますので、『べっぴんさん』を再び見たいという奇特な方はU-NEXTの利用を検討されてはいかがでしょうか。
31日間の太っ腹な無料体験も可能ですので、じっくり『べっぴんさん』の駄作ぶりを確かめる事が可能です。
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